2022.01.27
鎌倉の円覚寺の禅道場の入口には板があり、次のように記されています。
「生死事大(しょうじじだい)
無常迅速(むじょうじんそく)
時人(ときひと)を待たず
謹(つつし)んで放逸(ほういつ)するなかれ」
古来、禅者はこの言葉に自らを叱咤し、 修行に励んできたといいますが、 この言葉はこの世に生を得たすべての人が 等しく反芻(はんすう)すべき言葉でしょう。
いわば、この世に生を得たすべての人に 与えられた公案といっていいと思います。
書家の相田みつをさんは この言葉を誰にでもわかる言葉で詩にされています。
「生きているうち
はたらけるうち
日のくれぬうち」
人生も半ばを過ぎると、こういう言葉が身に迫ってきます。