2022.01.13
保育園や幼稚園などをつくる話がもちあがると、近所で反対運動が起こる、というニュースが時々出てきます。
「子供の声でうるさくなる」というのが主な理由です。
子供の声は騒音だという理屈です。
「子ども叱るな来た道だもの、年寄り笑うな行く道だもの」
という言葉があります。
我々は、赤ちゃんのときは、両親の助けなしには一瞬たりとも生きていくことはできなかったのに、その事実を大人になると忘れてしまう。
学校でも、仕事でも、家庭でも、いつだって、まわりに迷惑を掛けなければ生きてはいけなかった。
その事実を忘れてしまうと、人は傲慢になります。
自分は誰にも迷惑を掛けていない、自分一人で生きてきた、と。
本当は、「生きてきた」のではなく「生かされてきた」のです。
逆にいうと、今、生きているのが不思議なこと、稀なこと、奇跡的なことなんです。
それを「ありがたい」という。
「ありがたし」は「有り難し」と書く。
今有ることが、難しいこと、つまり奇跡的なこと。
だから、今「生かされていること」に感謝する必要がある。
そして、同時に必要なのが「おかげさま」という心。
我々が今あるのは、両親のおかげ、家族のおかげ、先生のおかげ、会社や社会のおかげ、そして神様や仏様のおかげ。
我々は、まわりに迷惑をかけて生きている。
だからこそ…
「おかげさま」という気持ちを持ち、感謝多き人生を送りたいですね。