2022.01.16
『「世の中で起きることは、すべてが必然、必要、ベストだ」というのは、プラス発想のための必然的な条件です。
現実の世の中では苦しいこと、つらいことに遭遇することが多いものです。
そのときにいちいち怒ったり、嘆き悲しんだり、クヨクヨ心配していると、マイナス発想になってしまいます。
たとえば父親が死んだとき、これを「よかった」と思うのは至難のわざでしょう。
だがこんな場合でも、プラス発想をするには「死ぬにもそれなりの理由があった。だからそれでよかったのだ」と思ったほうがよいのです。
そう思うためには、死ぬことそのものを肯定的にとらえればよいのです。
「死を肯定的にとらえることができれば、あとのことはどんなことも楽に肯定できるようになります。
死が人間にとって一番のマイナス発想の材料です。
これは 死ぬことを悪いと思うことが、まず問題なのです。
いろいろな宗教を調べてみますと、どれも死について否定的ではありません。
悪いことをすると地獄に堕ちると教える宗教もありますが、私はそういうことはないと思っています。』 船井幸雄