2021.12.16
「不撓不屈(ふとうふくつ)」という言葉があります。
どんな困難にあってもくじけない、ゆるがないことを言う。
また、「堅忍不抜(けんにんふばつ)」という言葉もある。
つらいことにも負けず、我慢強くこらえて、ぐらつかないことだ。
二つの言葉とも、相撲の横綱昇進の口上で使われた。
94年には、貴乃花が、「不撓(ふとう)不屈の精神で、力士として不惜身命(ふしゃくしんみょう)を貫く」。
98年には、若乃花が「横綱として堅忍不抜(けんにんふばつ)の精神で精進」と口上を述べた。
不惜身命とは、仏道修行のためには身命も惜しまない、死をもいとわないという決意のこと。
元々は仏教用語だが、相撲道修行という意味で使われた。
絶体絶命のピンチになったとき、人はとんでもない力を発揮する。
火事場の馬鹿力だ。
「百折不撓」
何度倒れても、立ち上がり、志をまげない、そして、あきらめない。
そして、同時に大事なことは、どんなに崖っぷちに追い込まれようと、そこに「笑い」があること。
何度、困難に直面しようとも、決してあきらめず…