2021.12.21
作詞家のなかにし礼さんが、『恋のハレルヤ』という曲の中に、このような歌詞を書いています。
ハレルヤ 花が散っても
ハレルヤ 風のせいじゃない
桜の季節になると、天気予報でこのような話をすることがあります。
「桜の花が満開で見ごろになっています。しかし、今晩から雨がふり、散ってしまうかもしれません」
このことから、桜が散るのは雨や風のせいと思い込んでいるかもしれませんが、雨が降ったり、風が吹かなかったら、この桜は散らなかったのでしょうか。
桜は、風が吹こうが、雨が降ろうが関係なく、必ず自分の意思で散っています。
散る桜 残る桜も 散る桜
これは、良寛和尚が残した句です。
良寛和尚となかにし礼さんが到達した結論は、桜が自分の意思で散っているということ。
桜の花が夏まで咲いていることはありません。
風や雨がなくとも、自分の意思で散ります。
それがいつかを桜が決めているだけ。