2021.12.13
稲盛和夫氏は
心を磨く指針として、次のような「六つ の精進」が大切ではないかと考えてきた。
①《誰にも負けない努力をする》
人よりも多く研鑽する。
また、それをひたむきに継続すること。
不平不満を言うひまがあったら、一センチでも前へ進み、向上するように努める。
②《謙虚にして驕らず》
「謙(けん)は益を受く」という中国古典の一節のとおり、謙虚な心が幸福を呼び、魂を浄化させることにもつながっていく。
③《反省ある毎日を送る》
日々の自分の行動や心のありようを点検して、自分のことだけを考えていないか、 卑怯な振る舞いはないかなど、自省自戒して、改めるよう努める。
④《生きていることに感謝する》
生きているだけで幸せだと考えて、どんな小さなことにも感謝する心を育てる。
⑤《善行、利他行を積む》
「積善の家に余慶あり」。
善を行い、他を利する、思いやりある言動を心がける。
そのような善行を積んだ人にはよい報いがある。
⑥《 感性的な悩みをしない》
いつまでも不平を言ったり、しかたのない心配にとらわれたり、くよくよと悩んでいてはいけない。
そのためにも、後悔をしないくらい、全身全霊を傾けて取り組むことが大切である。
「六つの精進」を毎日実践し続けていけば、やがて自分の能力以上の素晴らしい人生が開けていくのではないかと思いますし、事実、私自身はそのようにして人生を歩んできました。
素晴らしい人生、幸福な人生、平和な人生を得たいと思うならば、また立派な企業経営をしたい、社員に喜んでもらえるような素晴らしい経営をしたいと思うならば、この「六つの精進」を忠実に守ることが大切です。