2021.12.28
1500年以上前のこと、達磨大師は王宮に招かれ、国王である武帝から質問された。
「私はこれまでたくさんの寺院を建立したり、寄進をしてきた。果たして私にはどんな功徳(くどく)があるのか?」
達磨大師はひとこと「無功徳(功徳はない)」と答えたという。
良い報いを期待して行う善行は善行とは言わないからだ。
仏教には、お金がなくてもできる「無財の七施(しちせ)」、という徳積みの実践がある。
その中に…
「眼施(げんせ)」(やさしいまなざしで人に接する)
「和眼施(わがんせ)」(いつも和やかに、穏やかな顔で人に接する)
「言辞施(ごんじせ)」(やさしい言葉で接する)
「心施(しんせ)」(自分以外のものために心を配る)
というものがある。
まさに、人の話を聴く「傾聴の姿勢」を表したものですね。