2021.12.30
「人生が困難なのではない。
あなたが人生を困難にしているのだ。
人生は、きわめてシンプルである。」
真理はきわめて、当たり前でシンプルです。
人生を長く楽しむコツは、実直に、誠実であること。
つまり、淡々と生きるということ。
小林正観さんはそれをこう言っています。
『千利休は、この四杯目以降のお茶、甘味もなく、渋みもなく、苦みもない、かすかに色が付いているだけの茶の味を、「淡味(たんみ)」と呼びました。
「淡々と」の「淡」です。
淡々とは、“水が静かに揺れ動く”という意味で、静かに安定している状態です。
この淡味は、ただのお湯、白湯(さゆ)に近い状態です。
利休は、「この淡味のよさがわからない限り、お茶は永久に理解ができない」と言っています。
利休は、出がらしのお茶のおいしさがわかるようになれと言った。
じつはこの出がらしのお茶のおいしさとは、「感謝」です。
茶道はお茶をいかにおいしく淹れるか、いかにおいしく味わうかの道ですが、それを甘い、渋いと言っている間は、まだ本質がわからない。
淡味のお茶をいかに味わえるか、それをどう喜びとすることができるか、つまり感謝することができるか。
そこで、本当のおもしろさがわかる。』