2021.11.06
人間の幸せは、2種類あります。
それは、「自分を喜ばせる幸せ」と「人を喜ばせる幸せ」です。
「自分を喜ばせる幸せ」には限界があります。
例えば、貧しかった人が、沢山、稼いでお金持ちになれば、当初は 嬉しくて嬉しくて仕方がないですが、やがてお金に飽きてしまいます。
そしてお金を儲けることに対するモチベーションもいつしか低下します。
しかも自分だけが満たされていると、「これでいいのだろうか」という迷いや、孤独感、不安感といったマイナス感情がわいてきます。
これは、人間が社会的動物であり、他者との関係性の中でしか生きられない生き物だということが、大きく影響しています。
後者の「人を喜ばせる幸せ」が、人間が本能的に持っている幸せです。
私たちの脳には、人が喜ぶ顔を見るとまるで自分のことのように喜びを感じるという、不思議な働きがあるのです。
しかも自分を喜ばせる幸せと違い、「人を喜ばせる幸せ」には限界がありません。
世の中を見回すと、大きな成功を手に入れた後に、環境保護活動や社会的弱者の救済事業といった社会貢献に熱心に取り組む経営者がたくさんいます。
彼らもかつては「自分自身の幸せ」や「自分の会社の幸せ」だけを追求して、がむしゃらに邁進していたはずです。
しかしある時点で、「世のため」「人のため」に努力するという幸せを発見したのでしょう。
「誰かのために」という欲求は、人々のモチベーションを高めます。
だから「人を喜ばせる幸せ」を追求する人のもとには、さらにツキと運がやってきます。
さて、あなたは今日1日、何人の人を喜ばせましたか?