2021.11.10
数え年とは、生まれたときがすでに1歳であるという、年の数え方。
母親の胎内にいた「十月十日(とつきとうか)」も勘定に入れるからだと言われています。
普通は満年齢を使うが、亡くなったときは、享年(きょうねん)あるいは行年(ぎょうねん)で数えるので、数え年を使います。
享年とはこの世に生存した年齢のことを言います。
「生前(せいぜん)」というお葬式などで使う言葉がある。
「生前はお世話になりました」などと言いますよね。
生きる前という意味ですが、本当は「死前はお世話に生りました」と言った方が正しいのではないかと思ってしまいます。
「大往生(だいおうじょう)」も同じで、生の世界に往(ゆ)くのではなく、本当は「大往死」ではないか、と。
小林正観さんはこの言葉を解説し、昔の人は、「あの世」の世界を信じていてたのではないか、と言っていました。
生まれ変わりを信じるなら、多くの疑問が解決する。
それは、例えば人の一生を百年と思うのではなく、たとえば「千年」、「二千年」であると思うこと。
そう思うなら、様々な困難に出会ったことも、大失敗したことも、不遇だったことも、いい学校や会社に行けなかったことも、結婚しなかったことも、長い尺度で見たらほんの一瞬のできごと。
長い尺度で自分の人生を見ることができる人でありたいですね。