2021.11.03
幼い子どものファンタジーと思われるかたもいるかもしれません。
ところが、不思議なことに、子どもたちが語る世界は、細かい部分は違っていても、いくつかの共通するイメージがあるのです。
おなかに宿る前は、「雲の上」のような、ふわふわとして安らぎに満ちた世界で、自分と同じような子どもと一緒にいたこと。
天使や神さまのような存在に、優しく見守られていたこと。
そして、自分の意思で生まれることを決め、お母さんを選んで、この世にやって来たということ、などです。
たとえば、子どもたちはこんなことを語っています。
「雲の上には、数えきれないくらい赤ちゃんがいっぱいいて、天使みたいに羽がついているの。
リーダーみたいな天使がいて、その人は赤ちゃんにはならない天使で、『お母さんを選んでいい』って教えてくれるの」
「お空から見ていて、あの人がいいなと思ったら、おなかに入るんだよ。ママはベランダにいたから、飛んできて入ったよ」
「優しそうなお母さんを見つけて、おじさんに『あの家がいい』と言った。それで生まれてきたんだよ」
「空の上から、弟と一緒にお母さんを見ていたよ。ぼくが『先に行くね』と言って、生まれてきたの」。
子どもたちがお母さんを選ぶ理由は、それぞれ異なります。
「優しいお母さん」「かわいいお母さん」が人気ですが、「寂しそうなお母さん」「泣いているお母さん」を選ぶ子どももいます。
そういう子どもたちは、「ぼくが来たら、ママはさみしくないかなと思ったの」「ママに笑ってもらいたかったから」と、語っています。』 《子どもはあなたに大切なことを伝えるために生まれてきた。》 (青春出版社)より
体内記憶の世界では、父親の本来の役割は、重要な任務を帯びている妻を支えるため、手助けするためにこの世に生を受けたという。
平塚らいてうが言う「元始、女性は太陽であった」という言葉がある。
まさに、アマテラス神話を持ち出すまでもなく、女性はかつて太陽神であった。
子どもがこの世に生まれてきた理由…
それが、
「ママに笑ってもらいたかったから」。