『儲け続けるためには、一歩先を考える。
一歩先を見極められる人がうまくいくの。
では、どんなことが儲け続けられるか?
答えはシンプルだよ。
人が楽しくて喜ぶもの、ワクワクするものを作ること。
これだね。
ものを買うのも、サービスを使うのも人間だからね。
たとえ、ネコのエサだって、 ネコが買いにくることはできない。
トマトの肥料もトマトではなく人間が選ぶんだからね。
ひとりよがりではなく、多くの人に役立つものやサービスを考える。
さらに、世の中を楽しくて、よりよいものにする。
これが大事なんです。
すると、神さまが〇をくれるんです。
自分によくて、 相手によくて、 世間によくて、 神さまが〇をくれる。
ビジネスがうまくいくルールは、「四方よし」なんです。
「四方よし」の仕事なら、絶対に成功するんです。
仕事をするときは、ちゃんと自分に利益があるのか、ちゃんと取引先に利益をもたらすことができるのか、ちゃんとお客さまを喜ばせることができるのか、を考えること。
そしてどんな仕事をするときも、神さまが喜んでくれるものなのか、一度確認することだね。
特に、調子がいいとき、うまくいっているときは、自分だけがよければいいって思いがちだからね。
念を押すけど、「自分は大事」。
だけど、「自分だけが大事」では、世の中には受け入れられない。
「自分も大事で、人も大事」とわかれば、商売だけじゃない。
人生もうまくいくんだよ。
《自分にとっても、ほかの人にとっても「いいこと」なら、 間違いないんだよ。》』
多くの肉体労働がAIに置き換わり、人間の仕事は「頭脳労働」になるという。
確かに今、自動車業界に起こっている「CASE」は、どの業界にも共通する問題だ。
「CASE」とは、コネクテッド (connected) のC、自動化 (autonomous) のA、シェアリング(shared) /サービス(service)のS、電動化 (electric)のEのそれぞれの頭文字をとったもの。
小売業界は「無人店舗化」され、農業や工場のラインも「ロボット化」され、タクシーやトラックは「自動運転」になり、ホテルのフロントや客室係、飲食の一部も「機械化」される。
そういう流れの中で、人としてやるべき仕事は、人を「楽しませること」、「喜ばせること」。
「この人はどうしたら喜んでくれるか」、と考えることはAIではできない。
なぜなら、自分が面白がったり、楽しんだりできなければ、人を喜ばせることはできないからだ。
AIやロボットには感情はないということ。
もっというなら、毎日、不機嫌で、文句ばかりを言っている人が、人を楽しませることはできないのと同じこと。
あらゆることに、好奇心があって、面白がれて、楽しめる人は、新しいことを考える想像力や創造力がある。
未来を切り拓く力を持っている。
「世の中、どんどんよくなっていく」 斎藤ひとり