2021.10.12
小林正観さんは、「幸も不幸も存在しない。そう思う心があるだけ」と言う。
たとえば、困難なことに出会ったとしても、そのことがあったからこそ、今の自分があると感謝できる人がいる。
反対に、自分はまったくついてない、最悪だと愚痴や文句ばかりを言う人もいる。
事実はひとつだが、そのとらえ方によって、生き方や考え方は正反対になる。
毎日のように、まわりを非難し、文句を言うなら、文句を言いたくなるような現象が繰り返しやってくる。
そして、文句や愚痴を言い、傷口をなめ合うような仲間がまわりに引き寄せられ、失意のうちに人生を閉じることになる。
「ありがたい」と毎日のように言っていれば、感謝をしたくなるような状況が毎日やってくる。
「ついている」と毎日のように言っていれば、ついてる状態がずっと続く。
「楽しい」と毎日のように言っていれば、楽しいと言いたくなるようなシーンが毎日のようにあらわれる。
そして、まわりを気遣う愛情のこもった言葉「愛語」を毎日のように言う人は、「愛語」に囲まれる。
それは、「ありがたいこと」や「ついてること」、「楽しいこと」を見つけるのがどんどん上手になる、ということでもある。
それは「感謝上手」になるということであり、「おかげさま」とまわりの人に感謝できる人。
つまり、本当の意味での謙虚な人。
現在の環境や境遇に感謝をせず文句ばかりを言っている人が、何かを願ったとしてもそれが成就するはずはない。
自分が神様だとしたら、片方で文句を言っているのに、片方では都合よく自分の願いを叶えて欲しい、と言っている人を好きになるはずがないからだ。
好かれる人は、ただただ、「おかげさま」と感謝する人。
口から出てくる言葉は、「言えば言うだけもう一度それを言いたくなるような現象が降ってくる」。