2021.09.28
渡邉貴義氏は北九州市戸畑区にある照寿司の三代目です。
照寿司は、「世界一有名な寿司屋」と呼ばれ、2019年にはニューヨークタイムズ紙の全面を飾った。
インスタのフォロワーは15万人。
今では、世界中からお客様がくるが、本人は地方のホテルの和食に何年か勤めたことがあるだけで、有名な寿司店で修業したわけではない。
大学まで柔道をやっていたが、ずっと4年間、補欠だったという。
地元に帰り、父親の経営する照寿司に30歳で入ったが、何か目立った技術や知識があるわけでなく、どうしたらいいのかと悶々としていたという。
ただ、何年かするうちに、地域の有力な魚屋さんとの出会いがあり、「こんなに鮮度のいい素晴らしい魚があるのか」と驚き、自分にスイッチが入った。
そこから素材や寿司に関する勉強が始まったという。
そして、それらの気づきや驚きをSNSで発信し続けました。
店内もカウンターだけに改装し、価格も徐々に上げ、現在は1人3万円。
劇場型で体験型の店舗を実現した。
その中で生まれたのがインスタで有名になった渡邉氏のポーズ。
頭を坊主にし、睨みつけるような格好で、寿司をお客様の手の上に出す、という衝撃的なものです。
今、子どものなりたい職業の上位(2位)がYouTuberなどのネット配信者だという(2020年、学研教育総合研究所の小学生白書)。
SNSの力により、10年前には存在しない職業が出現し、しかもそれが人気職種となってます。
そして、飲食のシェフに限らず、昨今出現しているのが、カリスマ職業です。
美容師、アパレルなどのカリスマ店員、塾の有名講師、YouTuber、ブロガー、そして昔からある、スポーツ選手、芸能人やタレント等々。
いずれの職業もSNSの力を最大限に利用しています。
一見すると、昔からあるようなありふれた職業に就いている人が、SNSによってまるでタレントのように脚光をあびる。
SNSは、フォロワーの幾何級数的な増加により、あっという間に世界的レベルになることもできる強力な武器です。
これからの時代…
世に出ようと思うなら、SNSの使い方が鍵となりそうです。