2021.09.09
『「論語」に、「君子は和して同ぜず。小人は同じて和せず」という言葉があります。
みんなと仲良く遊ぶ。
けれども、みんなに意見を流されることはないというのが君子です。
そういう意味では、私たちも君子を目指していくといいのかなと思います。
君子と聞くと、まったく雲の上の存在のように思えますが、そういう考えを孔子は、「今汝(なんじ)は画(かぎ)れり」と戒めています。
まだ全力を尽くしていないうちから自分で自分の限界をあらかじめ設定して、やらない言い訳をしているのです。
やれるだけやって途中で力を使い果たしてやめることになるまで、自分には君子になる力があるかないかなんて、分かるはずがありません。 』
「和して動ぜず」とは、自分の確固とした判断軸を持ちながら、人とは和やかに接し、協調もする。
だが、自分の判断軸を曲げてまで同調はしない。
また、「小人は同じて和せず」とは、つまらない人間は、人の意見には調子よく賛成するが、表面だけを合わせているだけで、決して真の友人たり得ない。
たとえ、強い同調圧力があったとしても、的確な判断力や道徳観を持ち、思いやりと勇気を持って自分の信念を貫くということ。
そして、大事なのは行動力です。
行動は勇気と直結する。
「勇気は機関車 自信は客車 勇気は自信に先行する」
自信とは自己肯定感です。
だが、その自己肯定感も勇気が先行する。
一歩を踏み出す勇気が、自己肯定感をつくる。