社長ブログ

後ろ姿が大事

2021.09.06

人間、どんな時でも、どんな場所でも、入る時はよそ行き、出ていく後ろ姿に、人格が表れます。

例えば、入社の時には、みんな、「これからしっかり頑張ります」と、揃ってよそ行きです。



しかし、途中で退社するような時には、ついつい本音が出て、捨てセリフを吐く人、仕事の後始末もせずに辞めていく人など、様々です。

出ていく後ろ姿に、その人の本当の人格が表れる。

ホテルでも、チェックインする時、すべてのお客さんは紳士と淑女です。



しかし、一晩部屋を使い終わってチェックアウトした後の部屋を見たら、その客の人格が分かると、教えてくれたホテルの支配人がいます。

備品は使いたい放題、電気はつけっぱなし、部屋 は乱れたまま、パジャマは脱ぎっぱなしでは、とても立派な人だと誰も思わない。

『青年塾』で、食べた後をきちんと片づけ、泊まった後の部屋はきれいに整理整頓するように教えるのは、人格を磨く身近な努力であり、大切な研修と思うからです。

松下政経塾の面接試験で、松下幸之助は受験生が部屋に入ってくる姿でなく、部屋から出ていく後ろ姿をじっと見ていたことを思い出す。

「どうしてそんなに出ていく後ろ姿をご覧になるのですか?」と聞いてみると。

松下幸之助は、「人間はな、こんな狭い部屋でも、入ってくる時はみんなよそ行き。


出ていく後ろ姿に普段の様子が表れるのや」と答えたそうです。