話し方ひとつで、「つきあいやすそうな人だ」と思われることもあれば、「この人、なんとなく好きだなあ」と感じてくれる人もいます。
一方で残念ながら、たったひと言で「イヤな感じ」と思われ、評判を落とすこともあります。
そう考えると、会話というのは、単に「情報のやりとり」というのではなく、むしろ、「人間性のやりとり」のようにも思います。
もちろん多くの人たちから好かれ、温かく迎え入れられ、職場では「仕事ができそ う」と思われたいですよね。
そのためには、「話し方の練習」が必要になります。
話し方というのは、いわば「技能」です。自転車に乗れるようになったり、早く泳げるようになったり、絵をうまく描けるようになる技能と同じですから、日々のトレーニングが大切になります。
話し方もトレーニングしていくうちに、確実に上達していきます。
それに伴って、人生はよい方向へと向かっていきます。
いい会話というのは、その内容はもちろんですが、「いいニュアンス」が行き来していることが大切です。
いい人とは、どんな人なんだろう......と思います。 それは多くの場合、いい話し方をする人ではないでしょうか。いい話し方には、いいニュアンスが伴っています。
仕事ができる人って? それは、しっかりとしたビジネス会話ができる人です。
その人の話し方からは、それに応じたニュアンスが伝わってきます。
みなさん、話し方の練習を重ねながら、人間性を磨き、人づきあいや、仕事のスキ ルを上げていったのではないでしょうか。
ちょっと不用意な言い方であっても、少し「言い方を換える」だけで、相手は喜んだり、やる気が出たり、プラスの効果が生じることはよくあります。
言い方ひとつで、相手の緊張が和らぎ、会話がはずむこともあります。
言葉の本意が捻じ曲げられることもなく、すっきり伝わるのも「言い方次第」です。
「言い方ひとつ」で、自分自身にも大きな影響を及ぼします。
「ふだんは無口な人でも、たったひと言で周りの人たちに「私と気が合いそう」と思 われたり、「目立たないけど、頭のいい人なんだな」と思われたりします。
その意味で、世の中で自分を生かすも殺すも「言い方次第」ということになります。
『好かれる人は「すごく」「とても」の使い方がうまい』ワックから...