2021.08.13
中国・宋の時代の五祖法演禅師の説いた4つの戒めの言葉があります。
一、「勢い使い尽くすべからず」
二、「福、受け尽くすべからず」
三、「規矩(きく)行じ尽くすべからず」
四、「好語(こうご)説き尽くすべからず」
一、勢いとは、成功してお金や地位や名誉や権力などが手に入ったとき、その運を使いつくさないこと。調子のよいときほど、自戒すること。謙虚でいること。
二、たまたま入ってきた「福」や「運」を一人占めしないこと。まわりに分け与えること。
三、規矩(きく)とは、規則や戒律やルールのことで、それをまわりに押し付けすぎないこと。正義感を振りかざすと人は離れていく。
四、好語(こうご)とは、どんなに良い言葉(好語)で説いても、それを相手が頭だけで理解するなら、行動とは結び付かないので無意味になってしまう、ということ。
つまり、運のいい人は、「勢い」や「福」や「規矩(きく)や「好語」を使いつくさない。
勝ち尽くさない、行き過ぎないで、ほどほどに留めておくこと。
自分の「分を知る」こと。
そして、「運」を使い尽くさないこと。
いかなるときも、他者を思いやり…
同時に「運」を使い尽くさない人こそ真の「無敵」。