2021.08.06
仏教の出発点は「一切皆苦(いっさいかいく)」。
つまり、人生とは思い通りにならないと知ることから始まる。
なぜ「苦」が生じるかというと、それは「諸行無常」という、すべてはうつり変わるから。
そして、人間関係もまた同じ。
人間関係の「苦」も相手を変えられないことから始まる。
いくら、相手の言うことが気に入らないからと言って、相手を変えることはできない。
「他人と過去は変えられないが、自分と未来は変えられる」
と言ったのは、交流分析(TA)を提唱した精神科医、エリック・バーン。
人間関係における、悩みや、苦しみのほとんどは、「他人を変えようとして、それを果たせない」こと。
子供を、夫を、妻を、姑を、友達を、上司を、部下を…。
「世の中には、自分の思いどおりになることは、ほとんどありません」
そんなときは、自分を変えること。
それは、「気にしないこと」であり、さらにいうなら「気にならないこと」。
「ああ、そんなこともあるよね…」と、流すこと、執着しないこと。
「人生とは思い通りにならないもの」
大事なことは...「今、自分は、人を思いどおりにしようと思っているな」と、気づける人