2021.07.30
人物について 、中国明代の儒学者である呂新吾(ろしんご)が 名著『呻吟語』で語っている。
深沈厚重(しんちんこうじゅう)、是第一等素質 (これだいいっとうのそしつ)
磊落豪遊(らいらくごうゆう)、是第二等素質
聡明才弁(そうめいさいべん)、是第三等素質
安岡正篤師はそれをこう説明しています。
第一等の人物は、「深沈厚重」で、どっしりと落ち着いて深みのある人物。
細事にこだわらない豪放磊落な人物は第二等。
頭が切れて弁の立つ人物は第三等である、と。
深くて沈みがあって、しかも厚みがあり、どっしりとするには、負けたり、失敗したり、苦渋の経験を多くした人です。
幾多の困難や失敗を乗り越えてきた人には、いぶし銀のような深さがある。
深さのある人の言葉には、花の香りのような余韻が残る。