2021.07.26
本当の幸せとは何も起きないことです。
あたりまえのことが淡々とそのまま過ぎていくことがどれほどありがたいか。
朝起きたら目が見えて、耳が聞こえて、歩くことができて、話すこともできる。
本当の幸せというものがわかってしまうと、その本当の幸せを求めるのに長い旅をしなくてもいいことに気がつきます。
本当の幸せは、身近なところにあって、自分の周りを取り囲んでいるという事実に気がつけばいいのです。
実は幸せに満ちているのに、人間というのは生まれ変わりの回数が少ないと、自分のやりたいことができないから否定的な言葉ばかりが出てくるのです。
今日から口から出る言葉の半数以上を喜びや、幸せ、感謝(ありがとう)という肯定的な言葉に切り替えていきましょう。
そして、3年たって100パーセント肯定的な言葉しか出てこないように自分自身をつくり変えると、出会う人が、100パーセント味方になってくれます。
逆に否定的な言葉を口にしていると、そのパーセントの分だけ味方になってくれない人に出会うようです。
自分の幸せが身近にあることに気がつくことが、魂の進化です。
魂が進化するために絶対的に必要な条件は肉体です。
200年、300年、400年ぶりになぜ生まれ変わるかというと、肉体をもって、その体験を通してはじめて魂は進化するからです。
病気、事故、災難、トラブルなどを、つらい、悲しい、苦しい、つまらないと言っている間は、生まれ変わりの回数がまだ少ないのです。
本当の幸せというのは、何かを想定して、それが手に入ったら幸せなのではありません。
幸せとは、すでに幸せに囲まれていることに気がつくということなのです。
その足りないものが手に入らないから不幸だと思い、どうして手に入らないのかと人の悪口を言い、政治や教育が悪いと文句を言うのです。
こうしたことを言っていると幸せはやってきません。
今自分のおかれている状況に満足しないことは、不平や不満と紙一重なのです。
「ほしいものが手に入らないから不幸なんだ」
朝起きて、目が見えること、耳が聞こえること、歩けること、ご飯が食べられること、今この瞬間が幸せだと思える人に神様は味方をしてくれます。
『「ありがとう」のすごい秘密 (中経の文庫)』 小林正観