2021.07.15
「思考に気をつけなさい。それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい。それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい。それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい。それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい。それはいつか運命になるから。」
この名言をはじめ、数々の言葉を残したマザー・テレサ。
言葉だけでなく、たくさんの人を救ったので「マザー」と呼ばれるようになった彼女ですが…
実は彼女、「マザー」と呼ばれたのは死後の話。
生きている間はマザーどころか、悪者として世間に批判され、叩かれ続けていたんです。
そんなマザー・テレサは、キリスト教徒の親の間に生まれたカトリック修道女でした。
テレサはより多くの人を救済するため、キリストの修道院を出て…
インドのカルカッタ(現在はコルカタ)へ向かう途中で、道端の飢えた人々へ食べ物やお金をあげていました。
当時のインドは、今よりも貧富の差が激しく、貧困層の割合が大きかったものですから…ほとんどの人が食べものにありつけない。
そこへ食べ物を恵んでくれる女性が現れるのですから、
飢えている人からするとまさに「マザー」だったことでしょう。
あるいは天使のように見えたかもしれません。
「人を救いたい」
そんな彼女の思いとは裏腹に…世間からは叩かれます。
イスラム教徒やヒンドゥー教徒など、その地に根付いた人に
「なんだあいつは!道端の人間にモノやカネを与えるなんて、頭がおかしい!あんな新興宗教、やめさせろ!」
そう批判を受けたのです。
カトリックの考え方が受け入れられなかったのか?いいえ、そうではありません。
テレサは、インドでたくさん批判を受け、それでも活動を続けた挙句…
最後に、そして最も彼女を批判したのは…キリスト教徒でした。
自分が最も信じた、キリスト教にまで叩かれる。
生きている間、ずっと批判をされ続ける…
それでも彼女は最後まで自分を貫き、慈善活動を行い、人を救い続けました。
そして、死後数十年が経ったのち…やっとその活動は認められ、「マザー・テレサ」と呼ばれるようになったのです。