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社長のつぶやき

「愛語は人の魂に刻み込まれる」

2020.11.22

福厳寺の檀家の中に、頻繁にお寺へやってくるひとりのお婆ちゃんがいました。

お婆ちゃんの口癖は、「もう生きとってもしょうがない。はよ死にたい」。

そして、世間話のついでに「お嫁さんへの不満や悪口」を延々と話して帰っていくのでした。

当時、母はまだ若く、お嫁さんの年齢とさほど変わらなかったので、お婆ちゃんの愚痴を聞きながら、「我が身のことを言われているようで辛かった」と言います。

ある年の春のこと。

そのお婆ちゃんの紹介で、幼稚園にお孫さん(お嫁さんの子ども)が入園してきました。

母がお嫁さんと話をしたところ、おとなしく、不器用なところもある一方で、「とても素直で、かわいらしいお嫁さんだ」と感じたといいます。

母が、「お義母さんがよくお寺にいらっしゃる」と伝えると、お嫁さんは「私は世間知らずで気が利かないから恥ずかしい。けれでもそんな私にも義母はよくしてくれる」と語ったそうです。

その日以降、母や、そのお婆ちゃんがお寺に来るたび、「お嫁さんがお婆ちゃんに感謝している」ことに加え、お孫さんの良いところを褒めて聞かせたそうです。

お婆ちゃんは最初、「まー、あれがそんなこと言っとったかね」と驚いた様子でしたが、次第にお嫁さんの悪口を言わなくなっていったといいます。

そして、ついに「お嫁さんに良くしてもらったこと」を、嬉しそうに報告してくれるまでになったそうです。

母は40年の経験を振り返りながら、「愛語」の力を確信して言っていました。

「人は3人集まると誰かしらの悪いことを言う。けれども、ほんのちょっとした愛語がきっかけで、そうした愚痴や陰口がやんでいくものなの」と。

回り回って本人の耳に入った愛語は、「その人の魂まで届く」ほど、大きな力を持っています。

《人間関係を円滑にするには、愛語を実践する。間接的に人を褒める。そうすれば相手からも、優しい言葉、慈愛に満ちた言葉、愛情のこもった言葉をかけてもらえるようになるはずです。》

「愛語よく回天の力あり」

道元禅師の言葉です。

愛語は、困難な状況や難しい局面を、ひっくり返す力を持っている、ということ。

反対に、ネガティブな言葉、ののしりや悪意の言葉には、一瞬にして状況を悪化させる力があるということです。

そして、愛語の中でも最強なのが、本人のいないところで人をほめる「陰ほめ」。

その逆が、「陰口」。



「愛語は人の魂に刻み込まれる」

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