すべてはメモから
2020.11.19
ブックライター、上阪徹(うえさかとおる)氏はこう語っております…
「毎月一冊、本を書いている」と言うと多くの人から驚かれます。
いったいどうやっているのか、と。
私は文章を書くことを仕事にしていますが、こんな生活をもう10年以上、続けています。
実際には、本だけを書いているわけではなく、雑誌に連載を持っていますし、ウェブサイトで著名人のインタビュー記事を書くことも少なくありません。
それ以外に広告のコピーライティングをすることもありますし、オウンドメディア制作や社史のお手伝いをすることもある。
さらに講演やセミナーなどにお声がけいただくこともあります。
私の自慢は、文章を書く仕事をしながら、これまで一度も締め切りを破ったことがない、ということです。
出版の世界では、締め切りを守る人のほうが少ないようで、これもよく驚かれます。
フリーランスになって25年。
生き残るのも大変だと言われる世界で、私は同年代の会社員の2倍、3倍の収入を得ながら過ごしてくることができました。
本当にたくさんの仕事、さまざまな仕事に携わらせていただいたのですが、それを可能にしてくれたもののひとつが、間違いなく「メモ」です。
日々ものすごい量の情報が目の前を通り過ぎていきます。
私には秘書はいませんから、そのすべてを自分でコントロールしていくしかありません。
しかし、とてもではないですが、すべてを覚えてなんていられません。
そこで活躍してくれているのが、メモなのです。
私がやっているのは、ややこしいメモ術ではありません。
とにかくメモする。
いつでもどこでもメモする。
なんでもメモするのです。
フリーランスになって仕事が少しずつ増えていく中で始めたこの習慣こそが、私の人生を大きく変えました。
例えば、打ち合わせをする。
もっとも大事なスケジュールについて必ずメモをとります。
また、誰に向けた、どんな目的の、どんなアウトプットが求められるのか。
いつまでに、どんなものをつくる必要があるのか。
仕事のポイントをメモします。
なぜなら、必ず忘れてしまうから。
また、誰に向けた、どんな目的の、どんなアウトプットが求められるのか。
いつまでに、どんなものをつくる必要があるのか。
仕事のポイントをメモします。
なぜなら、必ず忘れてしまうから。
仕事のスケジュールや内容をメモしていく一方、ちょっとした用件が頭に浮かんだりすることがあります。
例えば、今進んでいる仕事は別件で、取引先の人にメールしないといけない。
資料を宅配便で送らないといけない。
これもメモします。
それこそ、プライベートな用件もそう。
仕事帰りにコーヒーを買っておかなくちゃ、もう在庫がなかったぞ。
こういうことも、ぜんぶメモします。
なぜなら、間違いなく忘れてしまうから。
うっかり、というのは、防ぎようがないのです。
それがわかっているので、私は必ず思いついたらメモするのです。 上阪徹(うえさかとおる)