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社長のつぶやき

切った髪の毛の行方

2020.05.11

かつて、美容院へは、いわゆる落毛屋が出入りしていました。


切り落とした髪を買い取るのです。


しかし、最近の日本人は、整髪料をつけたり、パーマをかけたりして、髪が傷みがち。


引き取る髪の値段が暴落していたのです。


そのため、多くの美容院では、切った髪を事業用ゴミとして出しています。


が、この髪の毛、じつは意外なところで利用されています。


まず、毛芯(けじん)として。紳士服などのえりの芯には、ほかよりも硬い生地が入れてあります。


この生地には、羊毛、綿、ポリエステルといっしょに、髪の毛が混ぜてあるのです。


また、集めた髪を電気分解し、システインという物質を取りだします。


すると、このシステインは、髪を傷めないパーマとして人気の高いシステイン・パーマの液になります。


しかも、このシステインは、ノドをやられたときの気道改善剤や肝臓薬にも、利用されています。


さらに、たんぱく質でできている髪の毛は、分解すると、20種のアミノ酸になります。


このアミノ酸は、すべてのうまみの素。なんと、化学調味料やだしの素、メン類のつゆの素に、つかわれているといいます。


このアミノ酸の中でも、もっとも多いシスチンは、乳児用の粉ミルクにも添加されます。


このシスチンが、母乳に多くふくまれているからだが、最近では、傷みの激しい日本人の髪の毛のかわりに、これら加工用髪の毛は、中国やインドから輸入されています。

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