バブルの崩壊から4つの大きな教訓
2019.12.17
シリコンバレーに居残った起業家は、ドットコム・バブルの崩壊から4つの大きな教訓を学んだ。
それがいまだにビジネスを考える時の大前提となっている。
1. 少しずつ段階的に前進すること
壮大なビジョンがバブルを膨張させた。
だから、自分に酔ってはいけない。
大口を叩く人間は怪しいし、世界を変えたいなら謙虚でなければならない。
小さく段階的な歩みだけが、安全な道だ。
2. 無駄なく柔軟であること
すべての企業は「リーン」でなければならず、それはすなわち「計画しない」ことである。
ビジネスの先行きは誰にもわからない。
計画を立てるのは傲慢であり、柔軟性に欠ける。
むしろ、試行錯誤を繰り返し、先の見えない実験として企業を扱うべきだ。
3. ライバルのものを改良すること
機が熟さないうちに新しい市場を創ろうとしてはならない。
本当に商売になるかどうかを知るには、既存顧客のいる市場から始めるしかない。
つまり成功しているライバルの人気商品を改良することから始めるべきだ。
4. 販売ではなくプロダクトに集中すること
販売のために広告や営業が必要だとしたら、プロダクトに問題がある。
テクノロジーは製品開発にこそ活かされるべきで、販売は二の次でいい。
バブル時代の広告は明らかな浪費だった。
バイラル(情報が口コミで徐々に拡散する)な成長だけが持続可能なのだ。
これらの教訓は、スタートアップ界の戒律となった。
それを無視すると、2000年のハイテク・バブルの二の舞になると考えられている。