常に「ない」のがふつうだと考えれば...
2019.09.14
今の時代、多くの人が、「あって当たりまえ」の世界で「うまくいって当然」という価値観の中に生きています。
水道の蛇口をひねれば水が出て当たりまえ、電車は時間どおり発着して当たりまえ、約束は守られて当たりまえ、欲しいものはお金を出せば手に入るのが当たりまえ。
万事、自分の思いどおりに進んで当然と、多くの人がそう思っているように感じます。
だから、その当たりまえが少しでもうまくいかないと、それがそのままストレスや不満になってしまう。
常に「ない」のがふつうだと考えれば、「ある」だけで幸せなのに、「ある」が当たりまえと思っているから、「ない」ことがたくさんの不満や不幸の種になってしまう...
何かの本で読んだ話なんですが…
昔の人は、「一緒に苦労してくれないか?」とプロポーズして、結婚したという。
今の人は「二人で幸せになろう」と言って結婚する。
苦労しようと言って一緒になれば、苦労するのが当たりまえとなる。
しかしその逆なら、ちょっとした苦労や困難があるだけでも、それは約束違反となり、苦痛となる。
だから、今は昔に比べ離婚が増えている、という話でした。
「ないことが当たりまえ」と思えば、ただ「ある」だけで有り難い。
当たりまえの日常に感謝できる人でありたいですね。