人生の最大幸福はその職業の道楽化にある。
2019.08.13
本田静六氏は「成功するために必要なシンプルな話をしよう(知的生き方文庫)」の中で、こんなことを語っている。
『人生の最大幸福はその職業の道楽化にある。
富も名誉も美衣美食も、職業道楽の愉快さには遠く及ばない。
職業の道楽化とは、学者のいう職業の芸術化、趣味化、遊戯化、スポーツ化もしくは享楽(きょうらく)化、であって、私はこれを手っ取り早く道楽化と称する。
名人と仰がれる画家、彫刻家、音楽家、作家などが、その職業を苦労としないで、楽しみに道楽としてやっているのと同様に、すべての人がおのおのその職業を、その仕事を道楽にするということである。』
本田静六氏(1952年没)は、日本のバフェットとも呼ばれる投資家でありながら、東大の教授であり、日本最初の林学博士であった。
貧しい家の出身であったが、苦学して資産を築き、60歳で退官するときに、匿名で当時の金で100億円以上を寄付したと言われる。
職業を道楽化している人は、自分が努力をしているとは思わない。
苦労も、努力もしないで、楽しみや道楽として仕事をする。
そういう境地になった人は、ますます成功する。