プラシボ効果
2019.07.31
米国スタンフォード大学のバーバ・シップは、125名の大学生に実験参加を要請し、「このドリンクを飲むと、頭が冴えてくるんです」と、エネルギードリンクを飲ませました。
ただし片方のグループのドリンクには、「1.89ドル」という価格ラベルが貼られていて、もう片方のグループのドリンクには、「0.89ドル」というラベルが貼られていました。
もちろん中身は一緒。
それからどちらのグループにも、ワードパズルを解いてもらいました。
すると、高い価格のエネルギードリンクを飲んだグループでは、解いたパズルの数の平均は9.7で、安いエネルギードリンクを飲んだグループでは6.75でした。
高いドリンクを飲んだグループは、「頭が冴えてくるはず」という思い込みが強化されたのか、本当に頭が良くなってしまったのですから、驚きの結果ですね。
ちなみに、薬についても「この薬は効くぞ」と思って飲めば、インチキな薬でも薬効が表れてしまうことが知られています。
これは“プラシボ効果”と呼ばれる現象です。
「安いものより高いもののほうが効くはずだ」と思って飲めば、本当にエネルギーが身体に溢れてきてしまうのかもしれません。
「もし効果がないなら、こんなに高いはずがない」と思って飲めば、本当に効くのですね。