「ビールの味がわかる」
2019.07.26
米国カリフォルニア州にあるスタンフォード大学のダグラス・マッコーネルは、
ビール愛飲者だけを60名集め、8週間にわたって3種類のビールを飲んでもらい、それぞれ点数をつけてもらいました。
ただし、ビールの中身はすべて同じで、ラベルに書かれた価格だけが違います。
さて、ビールの味の平均的な評価はどうなっていたのでしょうか。
念のために繰り返しますが、中身はすべて同じビールですよ。
毎日、ビールを1本ずつ飲んで、「とても飲めたものではない」なら0点を、「これはとても素晴らしい」と感じるなら4点をつけてもらいました。
最終的な評価は、あらら、ビールの愛飲者ばかりを集めたというのに、結局は価格が高いビールほど、高い得点をつけてしまっています。
もし本当に「ビールの味がわかる」というのなら、すべて同じ得点をつけていなければならないはずなのに。
私たちは、それほど正しく味を理解することはできないのです。
実際には、価格を見て目くらましされているだけ、というケースが多いのではないでしょうか。