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社長のつぶやき

満潮を待つ

2019.07.12

『元外務大臣で戦犯になった広田弘毅(こうき)さんが、


外務省の欧米局長のときに後の首相、幣原(しではら)喜重郎に嫌われて人事異動でオランダ公使に飛ばされるんです。

当時はオランダと日本は通商がなかったので、この移動は左遷でした。

皆はこれを心配しましたが、当の本人は平気のへっちゃら。

そのときの心境を得意の狂句で吟(よ)んでいます。 「風車 風が吹くまで 昼寝かな」 風車はオランダのトレードマーク。

オランダは風車が有名、風車は風が吹かないとどうにも仕方がない、風が吹くまで昼寝かな、と詠んだわけですね。

彼はのほほんとしていたけれども本当に昼寝をしていたわけではもちろんありません。

その逆境時に、外交的ないろんな情報を集めて勉強するんです。

そして再び中央に戻ってソ連の大使になったときに、その成果を発揮して成功を収めたのです。

彼は機が熟するのを待ったわけです。

慌てることなく、じっくりと。

物事にはいいときも悪いときも必ず“流れ”がある。 これに抵抗してはダメだと思うのです。

無理して慌ててもいい結果は得られません。

たとえ逆境の中だろと腐らずにいれば必ずチャンスはやってくる。

そのときのために努力を続けること』


廣田弘毅は、第32第の内閣総理大臣。

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