「100%、自分が悪い」
2019.06.02
この世の中は、自力の後に他力あり。
他力を願っているだけじゃ、なんにも起きない。
わかりますか?
たとえば、流行ってるケーキ屋は、最初、ケーキやなんかを修行して、おいしいケーキが作れるようになった。
お金もためてたから、自分のお店も出せた。
お客さんを喜ばそうってこともやってる。
その結果、店が流行ってるんです。
高校野球だって、甲子園に出てる子たちのこと、みんなが応援するけど、あの子たちは、みんなが応援してくれるだけのことをやってきたんです。
休みもなく練習して、グラウンドで一生懸命、ボールおっかけたり、やってるから、みんなが応援するんだよ。
なんの努力もしてなくて、人のこと、「いいな、いいな」っていってるだけじゃ、自分の人生、なに一つよくならない。
ラーメン屋をやってて、もし、お客さんがこないんだとしたら、ラーメンがおいしくないか、笑顔でお客さんと接していないか、いずれにしろ、自分に問題があるんです。
それを改良すればいいだけの話なんであって。
ところが、お客さんがこないのは、「世の中が悪い」とか、「政治が悪い」とかいってたら、なにも改良しようとは思わない。
だから、「100%、自分が悪い」っていう。
そしたら、千手観音のごとく、あの手、この手が出てくるんです。
人間のからだは、肉体と精神でできてます。
肉体のほうは、食べ物からとる栄養から作られる。
精神は、考え方、思う言葉。
食事のバランスが悪いと病気になるけど、人間、よくない考え方をしても病気になる。
そしたら、自分が病気になっちゃったんだとしたら、食事のバランスが悪いか、自分の考え方が悪いか、どっちかです。
隣に住んでるおじさんのせいで、自分が病気になるわけじゃない。
お向かいのおばあちゃんのせいで、病気になったわけじゃないんです。
そうやって、自分の問題だ、って気づけば、人間、「食事を改良しよう」とか、「考え方を改良しよう」とかってなるよ。
「あの医者に問題がある」っていうなら、ヨソの病院に行くこともできるよね。
だから、しあわせに生きる方法って、いろいろあるんだ。
それをやればいい。
だけど、「自分が被害者だ」と思ったら、あの手、この手が出てこない。
そしたら、具合はなかなかよくならないよ。
でも、「100%、自分が悪い」と思えば、元気に生きられるんです。
斎藤 ひとり