なんでサッカーのスローインは両手?
2019.05.28
サッカーでは、ボールがタッチを割ると、両手でボールを投げ入れて競技を再開します。
これが「スローイン」ですが、当初、このスローインは、両手ではなく片手投げでした。
これが両手になったのは、1882年のこと。
イギリスのウィリアム・ガンという強肩の選手の登場で、ルールが改正されたのです。
クリケットの選手でもあったガンは、片手投げで60ヤード(約54メートル)もボールを投げることができました。
こうなると、肩の強い選手がいるチームにとって、スローインは強力な攻撃の武器になります。
なにせ当時は、スローインから直接ゴールを狙うこともできたのですから。
しかし、こんな点の取り方が可能では、もはやサッカーではなくなってしまいます。
かくして、スローインの攻撃性を弱めるために両手で投げ入れるルールが採用されたのです。