貪・瞋・痴
2019.03.20
醜い心の働きで「貪・瞋・痴(とん・じん・ち)」があります。
仏教ではこれを克服すべき煩悩として、「三毒」と呼んでいます。
“意”の成長を妨げるのが“貪”です。
貪欲(どんよく)のことで、貪(むさぼ)りの心。
欲しいものに執着して、飽くことを知らない様を表しています。
“情”を悪い方向に導くのが“瞋”で、瞋恚(しんい)を指します。
自分に逆らうものを怒り恨むという意味です。
“知”を阻害する“痴”は愚痴のこと。
この「貪・瞋・痴」という三毒は、仏教では最も克服しなければいけない諸悪や苦しみの根源であるとされている。
そして、この三毒の元凶は、「痴」という愚痴にある、と言われる。
「愚痴」や「不平不満」、「うらみつらみ」は、いくら言っても状況がよくなることはない。
逆に、言えば言うほど、まわりを嫌な気持ちにさせるだけ。
愚痴を言うことから、すべての苦しみが始まる…
どんなに辛いときも愚痴や不平不満を言わずに、
「うれしい」、「楽しい」、「ありがとう」、「しあわせ」、「感謝します」
という人の心を明るくする愛の言葉「愛語」を言うことが人生の修行。
自分を磨き、人格を高めていきたいですね。