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社長のつぶやき

コップの中の泥水

2019.02.18

心配、不安、焦り、悲しみ、嫉妬、怒り、湧き上がってきた感情に振り回されたり飲み込まれそうなときは、これからお伝えするコップの話を思い出してください。

透明なコップに水と土を入れ、箸(はし)でグルグルとかき混ぜた様子をイメージしてみましょう。

かき混ぜた途端にコップの中の透明度は失われ、コップを目の高さまで持ち上げ、どの角度から覗(のぞ)き込んでみても、中に何が入っていたか判別が難しくなります。

ここで一度、平らな場所にコップを静かに置いてみましょう。

かき混ぜられて渦(うず)を巻いていた泥水は、少し待っている間に少しずつ波が静まっていき、落ち着きを取り戻します。

そして、時間が経つとともに、重たいものは下へと沈んでいき、コップの中身がはっきりとわかるようになります。

このかき混ぜられた泥水こそが、私たちの心の状態です。

私たちの日常はいつなんどきも感情とともにあり、手放すにしろ執着するにしろ、湧き上がってくる感情に対処することを繰り返しています。

つまり、私たちの心は、かき混ぜられたコップの中の泥水のように混沌(こんとん)としているのです。

いつも泥水のままで視界がクリアになる瞬間がなければ、自分の本心がどこにあるのか、何を大切にしたいと考えているのか、湧き上がった感情の何に反応して心が乱されているのか、わからなくて当然です。

だから、いったんコップを置き、心を鎮めることが必要なのです。

実は、このコップを置くという動作こそが、座禅です。

座禅のやり方はいくつかありますが、基本となるのは、座禅という字の通り安定した土(大地)の上に座ることです。

まずは座って、コップを置くのと同じように、心を落ち着けます。

心の波が穏やかになってくると、コップの中身が水と土であったとわかったように、自分は今いちばん何が気がかりであるのかや、何を思っているのか、何を心配しているのか、といったことがわかってきます。

さらに、中身は何かと覗き込むと、泥の中には枯葉や小さな虫が混ざっていることにも気づきます。

日常では見落としていた、自分の本当の気持ちに出会うようなイメージです。

今は情報の流れるスピードも速く、すぐに答えを求めようとしてしまいがちですが、静かにコップを置いたら、答えが出るまでそのままのんびり待ちましょう。

答えになかなか出会えないときは、泥水の土の分量が多いのかもしれない。

そんなふうに考えて、コップの中身がクリアになるのを気長に待ちましょう。

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