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社長のつぶやき

ミノルタの命運をかけた副社長の英断

2018.12.13

1981年のある日、ミノルタの社内にある会議場では、激しい議論が戦わされていました。


この日、開発部門が新商品として販売側にみせたのは


なにやらカメラのボディらしきものからコードがのび


大型のトランクにつながっているというもの。


ひと目みた人びとが「なんなんだ、これは!」とさけんだほどの不思議な代物でした。


ところが、開発側は、


「このトランクにおさまっている機能を、そっくりボディに組みこむのです。


われわれは、いままでにない、一眼レフのオートフォーカス化を実現しようと思っているのです」


と、堂々といってのけたのです。


いまでこそ当たり前のように思われていますが


当時、一眼レフのオートフォーカス化を実現することは考えただけでもたいへんなことでした。


しかも、マウントを変更しなくてはならないから、これまでのレンズがいっさい使用できません。


当然、販売側は強く反対しました。


ところが、そのとき、田嶋英雄副社長(当時)が、きっぱりとこういったのです。


「これが実現できるかどうかは、技術畑でない私にはわからない。


マウントの変更がユーザーの反発を招くのではないかという販売面の心配もよくわかる。


しかし、開発部門はぜひやりたいといっている。ここは彼らにゆだね、


それを盛りたててみるのも、ひとつの方法だと思う」


その結果誕生したのがオートフォーカス一眼レフα7000。


おかげでミノルタは、一眼レフのシェア5〜6%から、一挙に25.6%まで上昇、


市場占有率において、大逆転をはたしました。社運をきめた大きな一言だったのです。

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