郷中教育
2018.10.30
薩摩藩には、「郷中(ごうじゅう)教育」という武士の子どもたちに対する教育法があった。
それは、「負けるな」、「嘘をつくな」、「弱いものをいじめるな」といった武士道精神の教えだ。
つまり、惻隠(そくいん)の情を持ち、弱き者を助け、卑怯(ひきょう)を憎む、ということだ。
武士道では、敗者や弱者に対する思いやりや優しさは、最高の徳の一つと考えられていた。
齋藤一人さんは、「なめられてはいけない」とよく言うが、それは「負けるな」ということでもある。
自分のことを卑下(ひげ)するな、おどおどするな、もっと覇気(はき)を持て、ということだ。
そして、同時に大事なことは、「いばっちゃいけない」という。
イバるやつは、たいてい、弱い者いじめをしたり、嘘をつく。
惻隠の情を持つことは、徳を積むことなり。