善と悪
2018.10.06
「水清ければ魚棲(うおす)まず」という言葉がある。
あまりに水がきれいなところは、プランクトンも繁殖せず、
したがって魚も住むことができない、ということ。
転じて、あまりに清廉潔白な人には、人は寄り付かないということでもある。
「清濁併(せいだくあわ)せ呑(の)む」とは、善も悪もへだてなく、あわせて飲み込む度量の広さを言うが、
まさに人の生き方も、あまりに清廉潔白すぎると窮屈になる。
この世は、善もあれば悪もある。
悪あることを知ってなお、善であり続けようとするのがこの世の修行。
どんなときも、自らの魂を磨き続ける人でありたい。