言葉には...
2018.08.20
山上憶良(やまのうえのおくら)が「万葉集」の中で、
倭国(やまとのくに)は、『言霊の幸(さき)はふ国』である、と言っています。
日本は、言葉の霊力が幸福をもたらす国である、という意味。
語源由来辞典によれば、「行ってきます」には、どこへ行っても必ず帰ってきます、という意味が含まれているといいます。
また、「行ってらっしゃい」は『行って』と『いらっしゃい』が合わさったもの。
『いらっしゃい』は、「入る」「来る」「居る」の尊敬語。
つまり、「行って、必ず無事に帰ってきてくださいね」という意味。
そして、「お帰りなさい」は、よくぞ帰ってきてくれました、という感謝の言葉。
「ただいま」「行ってきます」「行ってらっしゃい」「ただいま」「お帰りなさい」と、
普段何気なく使っている言葉にも、言霊の力が宿っている。
日本は、『言霊の幸はふ国』。
言葉は大切に大切に使いたいものですね。